大城山が背後に控えるHさんのお宅に初めてうかがった時、まず目に飛び込んできたのは南向きに大きく取られた掃出し窓と広いウッドデッキでした。
お話を聞くとやはり、新築の段階からお庭への想いを強く持たれてありました。
様々な想いをお聞かせ頂き、家族で豊かな時間が過ごせるお庭を目指しました。
家庭菜園が楽しめる畑スペースも確保しつつ、デッキ周りをたくさんの木々や草花で包まれた緑豊かなお庭としました。
一番目立つ場所に、土を盛り上げ、樹幹の美しい大きなアオダモの木を植栽。
フォーカルポイントに水景や石壁など様々な工夫も凝らし、玄関への長いアプローチは単調にならぬよう、高低差を設け、木立の小径に。
周りの風景も取り込み、豊かな緑に包まれたHさん宅。
住宅地にあって、そこだけまるで避暑地のように光と影に満ちた空間に。
この庭は家から眺めるだけでなく、歩きながら、佇みながら、緑と風に包まれる心地良さを体感する庭。
引き渡し後初めての春に様子を見にうかがうとHさんから、「子供たちも庭でよく遊ぶようになり、何もなかった頃に比べ格段に庭で過ごすことが多くなりました。まさに思い描いて理想の風景となりました。」とお言葉を頂戴いたしました。
帰ろうとする私たちにお姉ちゃんから黄色の花のプレゼントが。
せっかくなので一輪、髪にさしてあげた。その笑顔がとても眩しかった。
これからいろいろなお花が咲いて、彩の季節が巡りくることだろう。
自然と共にある暮らしをどうかご家族で楽しんでいただければ。